2013年5月27日月曜日

道ばたのソラマメとカジメ

夏の畑は草との戦い。
城ケ島野菜をつなぐ会の活動日は原則、月2回なので、当然、草が生え放題。

くるたびに草をとっていたおかげか、城ケ島野菜の「草ねぎ」はなんとか草に負けずに育ってくれている。

1カ月前はひょろひょろだった草ネギも丈夫になってきた。


直まきの相模半白キュウリはほぼ100%の発芽率。真黒茄子はわずかになんとか発芽したものの、伊勢ピーマンは1カ所しか発芽せず。


雑草と間違えて刈りそうになった真黒茄子。
あぶないあぶない。

この日はサツマイモの「べにあずま」を250本、「太白」を20本植えた。
「270本も植えれば一面サツマイモ畑になるだろう」と会員の誰もが想定していたが、
植えてみると意外に面積をとらなかった。



ひたすら畝づくり!



「追加で600本植えようか」という案も。

「干し芋がつくりたい!」「子どもたちに芋掘り体験をしてもらいたい」という意見があるため、次回さらにサツマイモを追加で植えることに。
会員のうちの1人、宮坂和彦さんの家業である種苗店「ミヤサカのタネ」で入荷してくれるので心強い。


ところで、この時期に城ケ島の裏道を歩くと、こんな風景に出会える。

カジメが道ばたにごろりところがる。


空豆を乾燥。これを10月末~11月上旬にまく。
 海草のカジメは乾燥させて肥料にするらしい。半農半漁で暮らしてきた城ケ島ならでは!

空豆はすべての収穫を食べずにこうして乾燥させて、秋に蒔くタネ用に保存しておくのが城ケ島の〝タネとり農業〟だ。

地元住民で畑をやっているのは高齢者だけとなってしまっているが、こうした風景を見ると、島の自給農業はまだかろうじて、城ケ島の風景をつくり、生活になじんでいるのだなあと思う。

【城ケ島支局 柏木智帆】