初回の2月10日、三浦半島最南端の城ケ島にある漁村センターに集まったのは、インストラクターを含む地元会員が6人、城ケ島外からの会員が約10人。
自己紹介やオリエンテーションの後、地元の方が会のために貸してくださった約400平方メートル畑を見学。
地元会員のうーちゃん(60)が事前に機械でうなっておいてくれたこともあり、土はふかふか。
日当たりも良好で、「おおーっ」「いい畑だね」と、会員たちからは喜びの声が挙がった。
地元の子どもたちも畑で大はしゃぎ |
そしてなによりも、会のお年寄りたちの畑が周囲にあるので心強い。
隣の畑で野菜をつくっている村田吉雄代表がご自身や周囲の畑を見学させてくれた。
無農薬でソラマメをつくるコツなどの説明に、熱心に聞き入る会員たち。
畑には城ケ島野菜の1つ「草ねぎ」も |
城ケ島野菜の1つ、「正月菜」の花。葉っぱをつまんで味見した会員は「クセがなくていいね」。
5月にタネ取りができるという。 |
畑の片隅には自生のアシタバも。味見した会員は「漢方みたい…」。こちらは加熱しないと食べにくいらしい。
天ぷらのほか、地元会員の藤田婦美子さんによると、 「くきの部分は味噌、砂糖、酢で和えるととろりとしておいしい」 |
その後、畑の片隅にカマドづくり。
今後の農作業で昼食に汁物をつくったり、収穫祭でバーベキューをしたりと活用していく大事なカマドだ。
畑は車が入らない細い山道の上にあるため、地元会員の金子詠子さんの一家が総出となって原付バイクでレンガや水の入ったポリタンクを、何往復もして畑まで運んでくれた。
男性会員たちがスコップで地面を平らにした後、レンガを積みあげていく。
頼もしい! |
お昼になったのでひとまず中断。
漁村センターで、各自持ち寄った弁当やおむすびで昼食。
村田代表が朝収穫した三浦ダイコンとその葉っぱを入れて、地元会員の藤田婦美子さん(78)が味噌汁をつくってくれた。
おなかいっぱいになったら、カマドづくり再開。
じわじわとカマドに愛着がわいてくる。やはり手作りはいい。
水平器を使って正確に。 |
ところが、セメントが足らなくなってしまう…。
完成はお預け。 |
セメントを買い足しおくことにして、次回活動日の完成を目指す。
作業終了後、漁村センター前で、畑帰りの石橋トキさん(92)に遭遇。
「昔はカジメを畑に入れたもんだ」
「アジモ(アマモ)も肥料にしたね」
「アジモの下にはアサリがいて昔はけっこう獲れたもんだ」
「小さいけど味があるね」
トキさんと村田代表とで海草談義に花が咲く。
かつては海草を堆肥に利用していたという半漁半農の城ケ島ならではの話に、会員たちは興味津々。
この日、地元会員の池田リセ子さん(82)、星野サワさん(83)の漫才のようなやりとりが、会員から大人気に。背負いカゴや農作業のファッションにも「ステキ」「私も背負いカゴほしい」などと女性会員からの注目が集まった。
池田リセ子さん(左)と星野サワさん(右)。 とっても魅力的なお2人。 |
お2人の登場で一気に場がにぎやかに。さらに、カマドづくりの共同作業などで会員同士も打ち解けはじめた。
明るく笑いに溢れた素敵な会になる予感。
(柏木 智帆)
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