イベント後のネクストアクションとしてお持ち帰りいただいたタネ。 タネをまいて育てて食べてタネとりまでしてもらえたらいいな、と。 |
先人たちが育てて食べてきた野菜を、いま、みんなで食べるという感性の共有。
まずは何より食べてみよう。
そこで、「ばっかり食べ」に注目している。
農家は、季節ごとにとれた野菜ばかりを食べ続けていたと聞いたことがある。
たとえば、カブがとれる時期にはカブばっかり。カボチャがとれる時期にはカボチャばっかり。
これを「ばっかり食べ」というらしい。
さまざまな食材でバラエティーに富んだ食卓よりも、1つの野菜をさまざまな調理方法で旬の季節にいただく「ばっかり食べ」は、すごく豊かだと思える。
というわけで、「ばっかり食べ」を楽しむイベントを思案中。
おいしさとは、味覚のおいしさだけではなく、「心で感じるおいしさ」。
その土地に根付いてきたという歴史、守ってきたお年寄りなど、その野菜にまつわる物語を知ることで格段においしくなるように思える。
在来野菜を「守ろう」「つなごう」という義務感ではなく、「おいしい」からつなぎ守っていく。
こんなかたちが自然でいい。
映画の終盤で、在来野菜は「生きた文化財」というテロップがあったが、「文化財」なんて敷居が高いものではなく、もっと生活になじんだ野菜になってほしい。
(柏木智帆)
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