地元の池田リセ子さん(82)から「おんば」をわけていただいた。
「おんば」とは、昨年6月に春じゃがを収穫したときに小さいジャガイモを食べずにとっておいたもの。
箱に並べて軒下に置いておくと、小さな芽が出てくる。
これを2月半ばに植えておくと、城ケ島野菜のソラマメがとれる5月半ばごろには食べられる。
「おんば」は、ピンポン玉大の小さなジャガイモ。 リセ子さんはメークイーンとキタアカリをつくっている。 |
「くるりと皮がむける。堀りたてはうまいんだ」と、リセ子さん。
城ケ島では、「おんば」を2月に植えて、ジャガイモを3月に植える。
すると、5月に「おんば」の小さなジャガイモを食べられ、6月に春ジャガイモを食べられる。
リセ子さんが「おんば」を植える様子を見せてもらう。
無駄のない鍬さばきで「おんば」を植えていくリセ子さん |
そして、ついに、記念すべき「鍬入れ」!
畑に植える記念すべき第一号野菜は「おんば」に |
地元の星野宇八郎さん=通称:うーちゃん(60)から植え方のレクチャーを受けつつ、「おんば」を植える。
畑の脇には城ケ島野菜の「正月菜」の花が咲く。 |
さらに、リセ子さんがわけてくださった城ケ島野菜のソラマメの苗も植える。
リセ子さんのおかげで「つなぐ会」の畑にも城ケ島野菜が仲間入り! |
「5月には『おんば』とソラマメで収穫祭ができるかな」と胸を躍らせる会員たち。
前回セメントが足りなくなって途中になっていたカマドづくりも再開した。
ところが、、この日に使うはずのレンガが制作中のカマドの脇から忽然と消えていた。
4段の予定だったレンガを3段に変更して、ついに完成。
昼食には地元の藤田婦美子さん(78)と会員の早川清子さんが一緒につくってくださった豆腐と油揚げとわかめの味噌汁をさっそくカマドで温める。
あったかい畑ランチ。 |
会員の早川清子さんのサンドイッチがトンビにさらわれるというアクシデントもありつつ、あったかい味噌汁で冷えた身体をあたためる。
午後は、地元の星野拓吉さんが城ケ島を案内してくださった。
昭和44年に廃校になった旧三崎小学校分校の資料館を見学してから、城ケ島大橋を橋下から見上げ、県立城ケ島公園内の一面の水仙を香りでも楽しみ、86年前につくられたという防空壕を巡り、海を望む「水仙ロード」などを散策。
三浦半島と城ケ島とをむすぶ城ケ島大橋 |
県立城ケ島公園からは大島や房総半島などが望める |
一面に広がる水仙。広がる芳香。 |
城ケ島を知って、城ケ島に愛着を持つことで、城ケ島野菜をつないでいこうという思いも高まっていく。
締めくくりには、新たに開墾させてもらえる土地を見学。
笹が威勢よく生い茂っていて、だいぶ開墾しがいがありそう。
寒さもやわらぐ3月からは本格的に畑作業が始まる予定だ。
(柏木智帆)
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